にほんごカフェ 
3月3日は「ひなまつり」です。
ひな祭りで食べる「ひなあられ」。
実は、地域によって味に違いがあるって知っていましたか。
関東と関西で違う「 ひなあられ」の味
関東と関西では、ひなあられの味も形も違います。
関東の「ひなあられ」は甘い
関西の「ひなあられ」はしょっぱい
関東では米をあぶった甘い味付け、関西は砕いた餅を揚げたしょっぱい味付けが特徴です。
関東のひなあられは、米を揚げ砂糖をまぶし色を付けて作られています。
一方、関西のは、お餅からできています。しょう油や塩などで味付けしてあります。
ひな祭りが近づくと、ひなあられは、スーパーやコンビニなどでも買うことができます。
ひなあられの色にはどんな意味があるの？
ひなあられは、米や砕いたひし餅から作られるカラフルな４色のお菓子です。
ひなあられは４色で、四季を表しています。
| 桃色:春(春の花) |
| 緑色:夏(新緑) |
| 黄色:秋（紅葉） |
| 白色：冬（雪） |
ひなあられに込められた願い
ひなあられには「女の子が元気に育つように」という願いが込められています。
(c)Shutterstock.com
ひなまつりになぜ、ひなあられを食べるの？
ひなまつりにひなあられを食べるようになったのは、江戸時代に流行した「ひなの国見せ」に由来するとされています。
「ひなの国見せ」とは、当時広まっていた遊びのことです。
女の子の間では、部屋に飾っているひな人形を使った「ひな遊び」が人気でした。
ひな遊びは家の中にとどまらず、春の野山を見せるために人形を外に連れ出す風習もあったようです。
この風習を「ひなの国見せ」といい、人形と一緒に外に出かける際に持っていったお菓子が、ひしもちを砕いたひなあられだったのだと言われています。
「ひなの国見せ」をきっかけとして、現在では、ひなまつりにひなあられを食べる習わしが定着したとされています。
ひなまつりは時代の移り変わりとともに変化してきました。
ひなあられも、様々な風習の影響を受けてひな祭りに定着したと考えられています。
最近では、関西ではチョコレートコーティングされたものが混ぜ込まれていたり、
東海ではマヨネーズ味のひなあられが親しまれていたりなど、現在では嗜好に合わせて味付けされたひなあられも生まれています。
いかがでしたか。
何気なく楽しんでいたひなあられにも、人々が子の健康や幸せを願う意味が込められてるんですね。
「ひなあられ」は大切な日本の行事食として受け継いでいきたい風習のひとつですね。
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